[現場レポート] 今、歯科衛生士として伝えたいこと(歯科衛生士/田内友貴さん)

現場レポート

今、歯科衛生士として伝えたいこと

-歯科衛生士の魅力を多くの方々に発信します!-

歯科衛生士になって4年目で学会での講演にも挑戦し、現在もご活躍されている注目の歯科衛生士さんをご紹介します。元読者モデルでご活躍された異色の経歴をお持ちの田内さんに改めて歯科衛生士の仕事の魅力をインタビュー致しました。

歯科衛生士 田内友貴さん

銀座UCデンタルインプラントセンター http://www.uc-implant.com/
歯科衛生士 田内 友貴(バイオホライゾンインプラントシステムインストラクター)

2001年
神戸松蔭女子学院大学文学部国文学科日本語教育コース卒
2008年
兵庫県歯科医師会会立兵庫歯科学院専門学校
歯科衛生士学科卒業、歯科衛生士免許所得
同年医療法人TDCタバタデンタルクリニック勤務
2009年
メンタルケア心理士免許所得
2010年
ルネス青山デンタルクリニック勤務
2011年
銀座UCデンタルクリニック勤務
  • 銀座UCデンタルインプラントセンター
  • 東京SJCD
  • バイオホライゾンインプラントシステムインストラクター

歯科衛生士への道のり

歯科衛生士を目指したきっかけ(読者モデルからの転身)

歯科衛生士を目指したきっかけ(読者モデルからの転身)通学していた神戸松蔭女子学院大学はJJなどを始めとする読者モデルが多くおりましたので、よく記者の方が撮影にいらっしゃっていました。大学入学したての頃にお声掛け頂いて、雑誌に載ったところ評判が良かった事から毎月特集されるようになり、読者モデルとして様々な雑誌に。大学に通っている時はモデルの仕事もして、本当に沢山の人と出逢い接する機会も多かった様に思います。
元々は医大に進学して医療の道に進もうと思っていたのですが、女の子なら女子大を卒業して結婚する方が幸せなのかな。なんて考えていたので、ただただ大学生活を満喫していました。女子大に入ったけれど、やっぱり医療に携わっていきたいという気持ちは常にありました。色々調べたら歯科衛生士は数が足らないという現実を知り、資格を取ったらマイナスにはならないだろうと考えたのがきっかけです。
歯科衛生士学校に入学したらハマってしまいました。大学を出てから専門学校に入学させてもらったので、親にも心配を掛けたく無かったですし、良い成績を取りたかったので猛勉強しましたね。その努力の結果、模試では常に全国トップクラスに。そこまで来たら、“とことんまで!!!”って歯科の魅力にどっぷりはまっちゃいました。

歯科衛生士ってすごい!!

医学部・歯学部は卒業まで6年間かかります。
私が医学部受験を再チャレンジするか否かで、思いとどまったのも6年という壁でした。女性としてどの位まで働けるかと考えた時に3年間でライセンス(国家資格)が取れて、しかも、この不況の中でも需要がある事など・・・トータルで考えて絶対にマイナスにならないと思うすごい資格だと思います。結婚してブランクがあったとしても復職も可能で、もし、旦那さんが何か困った時があったらすぐにでも助けてあげられるのは心強いです。こんな仕事って他にありますか?
また、歯科衛生士ってすごく患者さんとの距離も近いのでやりがいを感じられる仕事だと思います。歯科衛生士の仕事は一生続けられる“凄い!仕事”だと思います。

医院選びのポイントは

医院選びのポイントは就職活動で歯科医院を探す時は非常に悩みました。
色んな雑誌や自分の人脈からデータ、ネットなど様々な角度から調べましたね。クチコミや外からの評判や歯科スタッフの視点からみた評判などいろいろな情報を集めましたが、私は審美専門でインプラントを行っている医院に就職を決めました。保険治療はもちろん大事だと思いますが、究極の治療はやはり自費だと私は思っています。例えば保険の医療で最大限治療をしたとしてもやはり限界が出てきますよね。究極を求めた時にそれは何が良いかを考えた時、保険診療のみでは可能性が広がらないと思いました。インプラントや、審美歯科の自費治療は、究極を求める患者様にとって欠かすことのできない治療です。
それと、就職活動をしている時に重要視していたのが、“挨拶”をしっかりとする医院かどうか、その挨拶が笑顔であるかどうかです。院長やスタッフの方々が“挨拶”をするという最低限のマナーが出来るかどうか。挨拶は基礎の基礎だと思っています。挨拶が出来ない人が何か出来るとは思いません。


歯科衛生士としてより輝くために

インプラントシステム公認衛生士を目指すきっかけ

最初に勤めた医院は関西でも有名な医院でした。
また、高いホスピタリティを求められる患者様が来院し、言葉の使い方一つとっても一流ホテルのようでした。
新米歯科衛生士だった私をインプラント担当として育ててくれて、毎日毎日インプラントに特化した処置・ケアをずっと行っているうちに、自分のレベルがどんどん高くなっている事に気付き始めました。勉強を重ねるうちにインプラントメインテナンスがまだまだ確立されていないことを知り「インプラントメインテナンスのエキスパートになりたい」「インプラント治療のトップの先生の下で極めたい」という気持ちから、専門性を追求したくなりました。

メンタルケ心理士免許と取得したきっかけ

メンタルケ心理士免許と取得したきっかけメンタルケア心理士の資格は非常に需要もあると思い、働き出してから取得を目指しました。
通信教育で取得出来る資格なのですが、合格率は40%くらいと低いのが現状です。高度医療になればなる程、治療にはお金がかかりますよね。患者さんがたくさんお金をかけるという事はそこには強い思いがあります。
患者さんは私たちにこうして欲しい、ああして欲しいなど様々な要望を訴えってきます。特に高齢の患者さんは、今まで色々な医院に通った末に、意を決して高度医療を受けようと決心してお越し頂きますので不安を抱えています。そんな患者さんに一言、「メンタルケアの資格を持っているので何でも相談下さい」とお伝えするだけで安心してコミュニケーションを取る事が出来ます。私たち医療従事者側も機能や色々と踏まえて最高の治療をする事が重要であると考えています。

歯科衛生士として輝くためには

プライベートを充実させる事だと思っています。モチベーションが上がらない時って皆さんあると思います。仕事上であまりうまくいっていない時や嫌な事があって辞めようかなと思う時もあると思います。何処かで気持ちを切り替える事が必要だと思います。仕事が終わったら彼氏とデートしたり、友達と遊びに行ったり、素敵な女性である事を感じるって非常に大事だと思います。色々な分野で活躍している友人と楽しく過ごす時間は、愚痴ばかりこぼしている前向きではない人といるより何倍もモチベーションをあげてくれます!

モチベーションの高さの秘訣

モチベーションの高さの秘訣歯科衛生士として、多くの歯科衛生士さんに向けて伝えたい事があり、“講演がしたい”と強く思っています。メッセージを伝える為には、東京という場で、多くの方が集まる学会の場で発表して実績を積んでいないと、より多くの人に伝えられないと学会で知り合った先生方からアドバイスを頂きました。
その為にはさらに勉強する必要がありました。コネクションがあった訳では無いので講演と言っても簡単に出来るはずもありません。ですから、いろいろな学会やスタディーグループに参加して一生懸命勉強しました。
チャンスはみんな平等に与えられるものではないと思います。一度きりのいつ来るか分からない大きな波が来たときに、そのチャンスに乗れる準備を常にしていないと、せっかく与えられたチャンスがだめになってしまいます。
ですから、人が見ていないところで涙を流すぐらいの努力は当たり前なのではないかと。応援して頂いている先生方にとても感謝し、また、先生方の期待に答えられるようにこれからも努力をしていきたいと思います。


「歯科衛生士」という仕事について

菅井先生との出会い

菅井先生との出会い菅井院長との出会いは学会でした。
「インプラント担当の歯科衛生士を極めたい」という思いが強かった私は勤務した最初の2年間は国内外問わず学会や勉強に時間も給料も費やしました。自分で言うのも何ですが、本当に猛勉強しました。その時に菅井院長に出会ったんです。
勿論、有名な先生でしたので、その時に自分からご挨拶に行きました。そして、関西の医院の東京分院で働くことになり、上京してからご縁があって菅井院長の医院で外科の助手のヘルプに来ないかと誘って頂きました。菅井院長は厳しくて有名でしたので(笑)。また、スペシャリストでないと務まらないと、沢山の先生に言われました。
もちろん身構えましたが、“今まで一生懸命努力してきた”という自信もありましたし、何より歯科トップクラスの医院で働きたい気持ちが強く、お話を受けました。自分が休みの木曜日に毎週見学をしに行き、菅井院長はどんなふうに動いているのか、この時はどうしているのか、どの術式の時にどんな機器・材料を使うのか、ずっと観察し勉強のスタートをきりました。以来今も毎日学ばせて頂いています。
銀座UCデンタルインプラントセンターに勤務をはじめ、現在の私が先生に抱く気持ちは“尊敬”の一言かもしれません。

田内流の歯科医師との付き合い方を教えて下さい

歯科医師をリスペクトして、全力でサポートすることが大切だと思います。
そうすれば、歯科医師も歯科衛生士の姿を見て、信頼関係を築くことができます。その人が何を望んでいるか、それにどれだけ応えることが出来るか常に考えていれば、いい関係で仕事ができるのではないでしょうか。それから基本ですが、しっかりとした返事をする事!はきはきした返事は気持ちがいいですよね。

同じ世代(キャリア)の衛生士に一言

同じ世代(キャリア)の衛生士に一言歯科衛生士が活躍できること、歯科衛生士に求められている事がたくさんあるのに、まだまだしっかりと応えられていないと思っています。ちょっと努力したり、ちょっと頑張れば物凄く重宝されるのに勿体ない!と思っています。もっと努力をすれば、もっと自分自身に自信を持ち、もっと輝く女性になれると思いますし、患者さんにとってもプラスにもなれる、みんなが“ハッピー”になると強く思っています。歯科衛生士の資格って本当に奥が深くて素敵なんですよ。 頑張っていれば熱意は伝わります。
私は決して自分の与えられた事に不平不満や愚痴を言わないで、仲間と笑って過ごして診療に一生懸命でいたから、2年目だった私を患者様が東京まで追いかけてくれたり、前医院をやめる際に沢山のプレゼントとお手紙を頂けたのではないかと思っています。
医院の表側では笑顔で患者さんと接し、影では必死に努力する姿勢を忘れない事が私の仕事に取り組むコンセプトです。折角のこの歯科衛生士という仕事で活躍出来る環境なのに、“認められない”と思ったまま過ごすのは悔しいです。
自分の成長できる場所はどこにでもあると私は考えています。
例えば、意地悪な先輩がいたとしても私はそんな風にならないように心掛ける事もそうですし、すべて物の考えを変えるとハッピーになると思っています。努力すれば必ず認められて今まで以上に活躍は出来ます。
もちろん頑張った結果、給料も上がると思います。

将来のビジョン

将来のビジョン“レベルを上げて、楽しく、みんなでやっていこう!”という気持ちをより多くの歯科衛生士の皆さんにに広げていきたいと思っています。“歯科衛生士ってすごい仕事だな”って皆に感じて欲しいです。その為には自分自身がもっと勉強していこうと思っています。
「認めてもらえない」と思うだけでは無く、認めてもらえる為に努力をするって大事だと思います。現在は東京だけでなく、関西で月1回のペースでお手伝いさせて頂く機会を頂いています。
私で教えられる事があるんだったら色んな所でお話しし、伝えていきたいと思っています。

Dentyでは田内友貴さんの今後のご活躍を注目していきます。
田内友貴さん、ありがとうございました。

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