[DentyNews]第2回 若手歯科医師セミナー開催

Denty News

第2回 若手歯科医師セミナー開催

2013.10.11

2013年8月25日(日)新宿NSビルにて「5年後を見据えた若手歯科医師が今すべきこと」をテーマにセミナーを開催致しました。

当日は生憎の天候にも関わらず熱心な方々が参加して頂きました。
少しでも若手の歯科医師の先生方にとって役立つセミナーを企画したいと思い、講師の高橋先生と共に企画したセミナーですが今回で2回目になります。

講師は、高橋洋平先生、株式会社ガイドデント石井貴久社長、神山洋介先生の3名。

第1部 高橋洋平先生の講演内容は、「今、若手歯科医師が準備すべきこと」として、転職や開業に向けて、今、若手歯科医師がしなければいけないこと。そして、開業してから11年目の医院経営の道のりをお話頂きました。

高橋先生が医院で心掛けたことは、人として仕事を共にする仲間スタッフと共感すること。スタッフに対して横柄な対応で接することなく、スタッフが協力してくれる為には、何をすべきか?と言うお話でした。
若い先生方の誰もが意識する事ではないでしょうか。

  1. 歯科衛生士に対しては、スケーリングを任せても丸投げしないこと。
  2. 歯科助手に対しては、アシストしやすいように治療を行うこと。また、自分の失敗を歯科助手への責任にしない。
  3. 受付には、クレーム対応は受付任せにしないなど当たり前の事のようですが意外と出来ない方が多いです。
  4. 歯科技工士に対して、印象採得後の石膏模型はきれいに作製すること。そして、なにより、患者様が喜んでいただいたことを外部の歯科技工士へ写真を送り、患者さまが喜んでいることに対して共感する事。

高橋先生は、患者さまの口腔内にセットされた最終補綴物を医院スタッフ、院外の歯科技工士へも写真を送り、患者さんの喜びを分かち合うそうです。歯科業者さんには、横柄な態度をとらない事が重要との事です。開業の際は、多くの業者の協力が不可欠になったそうです。

高橋先生の講演で特に印象だったのが、保険の治療内容でも自費と区別することなく、補綴物がセットされる前の前段の仮歯の作成です。
すべての症例に丁寧な仮歯を作成し、次回の補綴物印象まで仮歯で仮着しているそうです。仮歯のマージン部分の調整研磨も徹底されており、マージン歯肉の状態も良く、本印象時には、歯肉の出血もなく正確なマージンラインが出ることで、歯科技工士さんの仕事もスムーズになる。患者様も仮歯のきれいな状態を見ると、保険外の自費なら、もっと良い補綴物がセットされると、期待され、自費率が増えていったそうです。
若い先生方には参考になったのではないでしょうか。

第2部では、株式会社 ガイドデント 石井貴久代表より
「10,000人のインプラント保証データーが語るインプラント治療の変遷」という内容でお話を頂きました。
一番興味深い内容は、インプラント処置後、患者さまが満足いかないトラブル内容が「咬合」であったこと。「咬合」に満足いかないことが一番のトラブルになるという事です。
インプラントに興味を持ち、義歯よりインプラントを希望する患者様は増えているが、トラブルの根本は、患者さまへ正確な説明がなされていないことにより 患者さまが満足いく咬合回復ができなかったことのように感じた。そして、CTで三次元的な診断がなされていない現状データーが示されました。
インプラントを行う歯科医院にて3割の医院がCTでの診断がなされていない現状の内容には多くの参加者の先生方が驚かれておりました。

第2部の講演で感じたことは、インプラント治療前のカウンセリングが特に重要であり、その患者様がインプラントを選びたいという目的が何なのか?義歯が嫌だから?予防的観点から隣在歯を守る為なのか?ブリッジ補綴物ではなく、一本インプラントで歯列を回復させたいのか? 歯科医師からもCT診断結果より 患者と向き合ったカウンセリングが重要であること。美味しく食事できる咬合(かみ合わせ)の機能を回復させることが重要であると感じました。

第3部の神山洋介先生の講演では、
5年後に後悔しないための症例へのアプローチ プレゼンテーションの資料作りとして初診から患者さまの顔貌スマイルラインと口腔内の写真を日常的に撮っておくことが重要であるとお話を頂きました。口腔内写真を撮り、症例を集める事が若い先生にとって非常に重要です。ご講演では撮影方法や機材の説明、症例のアウトプット方法まで細かくお話をされましたので、非常に参考になったと思います。明日からでも出来る事なので是非、若い先生は取り入れてもらいたいですね!
神山先生も普段の診療で、一体どれくらいの時間を掛けて患者さんの口腔内を見ているのか、また、どれだけの鮮明な記憶があるのかと質問されると、おそらく2分程度と答えるようです。歯科医師も患者さんの口腔内の記憶は時間が経てば薄れていきますし、患者さんも悪かった状態を思い出すことは意外と難しいとの事です。記憶だけに頼る事はリスクもある事をお話頂きました。
神山先生は特に印象的だった内容は、症例写真を見ながら仲間と遠慮なく検討できる環境を作る大切さです。若い先生方には症例を発表する機会が非常に重要であると力強くお話になっていました。他の人から指摘される事によって成長する。とっても大事ですね。
最後に、勤務医時代に多くの研修会に参加した経験をお話頂きました。沢山の勉強会・セミナー・学会があります。全てに参加する事は難しいですね。時間・費用が必要で、一体どの分野から参加すれば良いのだろうと悩んでしまう先生もいらっしゃると思います。神山先生が参加されて参考になったセミナー・学会など詳しくお話頂き勉強になりました。

若手歯科医師セミナーですが、今後も続けて参ります。
今回ご参加できなかった先生方には是非次回の参加をお勧め致します。

Dentyでは、これからの歯科業界を担う若手歯科医師の先生方にとって役立つ情報・企画を実行して参ります。

この度は、第二回目のセミナーに参加頂きました皆様に深く御礼申し上げます。

はみ出しSHOT

  • セミナー風景1
    スタッフ一同、準備に大忙し!
    素晴らしいセミナーになるように準備万全!
  • セミナー風景2
    まさかのトラブル!!
    本当に申し訳御座いませんでした。
  • セミナー風景3
    撮影業者がバッチリ!セミナーを収録しました!
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