今後の女性歯科医師の活躍に注目!(デンタルサロン麹町/山田陽子先生)

クローズアップ・ドクター

今後の女性歯科医師の活躍に注目!

「第18回医療経済実態調査(平成23年6月実施)」によると、29歳以下の歯科医師のうち、約4割が女性とのことです。
今後ますます期待されるであろう、女性歯科医師に注目し、今回は千代田区で開業されているデンタルサロン麹町の山田陽子院長先生にお話をお聞きしました。

山田陽子先生

デンタルサロン麹町 http://www.dentalsalon-k.com/ 
山田陽子 院長
1998年 北海道大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学歯学部付属病院の顎顔面外科に所属し、2004年には歯学博士学位を取得。顎顔面・口腔外科分野だけでなくインプラント治療にも精通。2008年デンタルサロン麹町を開業

歯科医師になったきっかけとモチベーション

歯科医師を目指したきっかけ

歯科医師を目指したきっかけ仲の良い従姉妹が歯科医師なのですが、旦那様が広島大学の教授をされているので、広島で開業をしたんですね。私は昔からドクターという職業には憧れがあったので、従姉妹を訪ねる際に、医院を見学させてもらいました。
見学していくうちに、歯科医師の職業の素晴らしさを知ることが出来ました。とても素敵な医院で、患者様もたくさん集まっていました。何より刺激を受けたのは、歯科医師として患者様に優しく、そして凛とした姿勢で治療にあたる、従姉妹の院長としての姿でした。
患者様の笑顔と、やりがいを持って治療する従姉妹の姿を見て、「私も、患者様が心からの美しい笑顔が取り戻せるような、歯科医師になりたい!」と、気持ちが固まりました。


プライベートを割いてまでやれる先生のモチベーションは?

いろんな事を勉強することによって、次の診療に活かせる、自分の診療の幅が広がるのでどんどん楽しくなっているということがあるので、モチベーションが高いのかもしれません。自分のインプラント治療も楽しくなっています。スキルアップする事で診療のモチベーションはもちろん、いろんな勉強会に参加すると仲間も出来るので、お互いに意見交換・情報交換ができるので切磋琢磨する環境にもなります。すべては通って頂いている患者様に良い治療ができる喜びを感じる事が出来るので、プライベートの時間よりも勉強する時間の方が多いですね。
勉強会はモチベーションアップに繋がると思うので、ぜひ若い先生方にも参加して欲しいですね。 学会とは違った身近に意見が言える、また目指すコンセプトが同じ集まりなので自分を高めていく場になると思います。

女性歯科医師の活躍について

ここ数年増加する女性歯科医師の活躍に期待

私個人的には歯科医師の仕事は女性向きの仕事だと思っていますので、女性の歯科医師が増えるのは当然かと思います。今まで女性歯科医師が増えなかった理由としては、女性の歯科医師は結婚・出産など、女性ならではの問題があると思います。

女性歯科医師の活躍に期待でも今は、出産後1か月後に職場復帰も可能になっているので、勤務医の先生も開業されている先生もお子さんを保育園に預けて働かれる方も増えているので働きやすい環境も整ってきていますので、これから女性の歯科医師の活躍の場がもっと増えてくると思います。私も学会などで講演する機会も増えてきましたし、周りの先生方も頑張っていますので、もっと自分の診療の幅を広げていきたいと思って日々勉強しています。
また、これからは、きっと女性の先生も講演する機会が増えてくると思いますよ。
女子会を開催していますが、実は結婚よりも診療って人が多いんです。勤務医であると辞めてしまう事もあると聞く事もありますが、私の周りの先生と時間的な制限もあるので開業したい人が多いです。あと、私は女性歯科医師の会(※1 WDC)に参加しています。同じ女性の先生方との交流もありお会いする度に刺激をもらっています。

※1女性歯科医師の会【Women Dentists Club(W.D.C)】 患者様のために歯科技術の研鑚を行い、全国的な女性歯科医師のネットワークづくり、情報の共有化や後進の育成、臨床レベルの向上、将来的には、女性歯科医師だからこそ携われる社会活動へも積極的に取り組む目的で2009年4月25日に発足設立されました。 会長:林 美穂(歯科・林美穂医院 院長)

これからの歯科医師に求められる事

やはり患者様を大切に思うことです。"患者様と共に歩んでいく"その気持ちが歯科医師に求められる事ではないでしょうか。患者様の為に常に考える事が必要ですね。私の場合は、カウンセリングを非常に大切にしています。初診時はもちろん、その後も行っています。1時間くらいはお話をしていますね。どんな治療を行うのかしっかりとお話をしています。患者様がずっと安心して通って頂けるようにコミュニケーションを心掛けています。
当院では長く通って頂ける患者様が多いのが特徴です。女性ならではきめ細かいおもてなしをしています。

医院選びについて

医院選びのポイントは"方向性を決める事"

医院選びのポイント医院を選ぶ時は色々と悩む事が多いと思います。
特に臨床研修後の医院選びは非常に重要ですね。最初に勤めた医院での経験が、後の自分の方向性に大きく左右する事になると思いますから。
"まずは何をやりたいのか!"です。
私も当時はよく言われた事です。現在は医科も歯科も専門性を求められますので、自分がどの専門性をスキルアップしたいのかを決めてから、勤める医院を決めた方が良いと私は思います。
そのあとに、その分野の有名な先生の医院や勉強会に入っている先生の医院などを調べて決めました。
まだ若い先生方は、明確に決まっていない方が多いとは思いますが、研修中に興味を持った分野など方向性を決めてからの方が良いと思います。
また、大学時代のアルバイトの経験も"一つのきっかけ"になると思います。私の場合は10年間、日比谷にある名執歯科でアルバイトをしました。週1回~2回の勤務でしたが、私にとって重要な経験でした。治療・診療スタイルはもちろんですが接客からマナー、掃除の仕方まで本当に細かく学ばせて頂きました。今の私があるのは名執歯科の経験と言っても過言ではありません。自分の医院のイメージの原点です。その頃から、自分の医院を持ちたいなと考えるようにもなりましたから。

スタッフ教育について

特別な教育をしているわけではありません。外部講師を招いたり、勉強会に参加してもらったりなどは行っていません。スタッフは私のマネをしています。(笑)
ここでも名執歯科の経験が活きています。接客マナーや掃除の仕方などアルバイト時代の経験が活きています。患者様にはリラックスして寛いで頂きたいですから、スタッフ全員が同じ気持ちになって動いてくれています。私は本当にスタッフに恵まれていると思います。
デンタルサロン麹町では、「通院するのが楽しみ」と患者様に言っていただけるような歯科医院であることが、私の目標です。
また、医院では"患者様の為に。寛いで頂ける。内面からの美しさ"をコンセプトとしております。「歯科治療が苦手」という患者様にこそ、来院していただきたいと思っています。

山田先生に聞いた 転職活動の ポイント

Q1常勤希望と非常勤希望の先生どちらを採用しますか?
正直言って常勤ですね。やる気がある人を採用したいですね。常勤と非常勤のやる気を比べるとやはり常勤の方があるイメージが強いです。インプラントなど特化している専門医の先生なら別です。
Q2衛生士さんの採用のポイントは?
人柄が一番ですね。資格とかこだわりはありません。 明るくてやる気があって、笑顔が素敵な方でしたら一緒に働きたいです。
Q3山田先生が医院選びの上で参考にした事は何ですか?
私の場合は院長先生の所属学会、スタディーグループを参考にしました。治療方針や学びたいスキルなど参考になりますから。入職してから治療方針が違った!なんて避けたいですからね。
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